2007年12月28日

はじめに

このブログの題名を長らく連絡を取っていなかったNZ人の友人に伝えたところ、"Sounds a bit SMish" (なんか、まるでSMの世界だね)と言われてしまいました。

そこで、妙な誤解を起こさないように、まずこの題名の趣旨を一言説明しておいた良いだろうと考えました。

あれは9月頃だったか、隊長とツバメ君と接待に同席させていただいた後、飲み足りないと言う二人に内輪の2次会に連れて行かれました。

その時、隊長が私に向かっていったのです。

「良いかい、君は我々の奴隷なんだからね。素晴らしいスキルを持っていることは認めよう。でも奴隷であることに変わりはない。良く覚えておくんだよ」

これを聞いて私はかなり呆れてしまったのですが、

「まあ、古代ローマでは教師や医師でも身分は奴隷という人がいたから、別に奴隷でも良いですよ」

と答えました。
すると、彼は嬉しそうに、

「そう、その心意気でよろしい」

と返してきたのです。
(後になって、実は彼がこのような実情をある程度は忠実に描いているBBC/HBO共同制作のドラマシリーズ『ローマ』が大好きであることを知りました。ちなみに、このシリーズは日本でもWOWOWで放送されているみたいです)

ところが、良く考えてみると、これは実に的を得ている表現であることに気付きました。

私は基本的に自分で仕事を取ってくる立場では無いので、仕事があるかどうかは完全にチーム内の弁護士にかかっています。
また、私がやった仕事でも、彼らがチェックした後自分の名前でクライアントに送られるので、私が責任を取ることも一切無いのです。
仕事内容も多岐に渡り、基本的に「できない」とは言えません。「それならできるところまでで良いから」と言われるからです。

これって、「奴隷」そのものだと思いません?

かくして、私は「仕事内容は?」と聞かれると、「弁護士の奴隷です」と答えるようになったのです。

最初は「奴隷」という日本語を知らなかったC君も、私が時折複数の弁護士から一度に色んな仕事を頼まれ、目を回しているのを見て、"I guess you really ARE a slave," (あなたはやっぱり奴隷のようですね)とコメントするに至りました。

でも、奴隷という身分も、主人に恵まれれば決して悪いものではありません。高度なスキルを持つ奴隷であれば、かなり大事にしていただけます。

そこで、このブログではそのような恵まれた環境で楽しく仕事をする「奴隷」の日常を紹介するものである、と理解していただければ幸いです。

なお、『ある英会話教師のつぶやき』よりこちらにいらした読者の皆様には、改めて今後ともよろしくお願いいたします m(_ _)m
posted by EnglishMaster at 22:10| Comment(20) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

登場人物紹介

まず、これが無いと何も始まらないので、主な登場人物紹介を。

隊長(英語では "Captain"):元英国海軍少佐で剣道四段のイギリス人弁護士。電話で話せば、日本人ではないかと錯覚してしまうほど日本語が上手。

ツバメ君(または書生):同じく日本語が達人の域に達しているイギリス人弁護士。渾名は私ではなく、彼が奥さんよりも年下であるという理由で隊長が勝手につけたもの。色白で眼鏡をかけていて、片時も辞書を手放さないところから、私としては「書生」のイメージがぴったりだと思ってしまうのです。

C君:イギリスの名門大学で日本語を専攻している学生。9月からインターンとして働いており、同じ部屋で弟のように面倒を見てきました。残念ながら年明けからは別々に。

博士:法学博士のドイツ人弁護士でパートナー。話せる言語は母国語のドイツ語に始まり、英語、ロシア語(これは英語よりも上手いらしい)、フランス語とまさにマルチリンガル。日本語も熱心に勉強中。

MP(または「ビッグ」):事務所のマネージング・パートナー。隊長と名前が似ているために、時々名前の前に「ビッグ」という形容詞が付く。実際、隊長よりも背が高い。

イモジン:私のことです。これも隊長が付けた渾名。私が一時期やることがなくて暇を持て余していたとき、彼は私を日本語で「暇人」と呼び、「暇人」と連呼するうちに "Imogen" という英語名を思い出し、「今日から君を Imogen と呼んであげよう」と言ったのが発端。私が、「芋人」みたいで嫌だ、と言うと、面白がって「イモジン」に変更。今では、「今日は暇か?」と聞く代わりに、彼に "Are you イモ today?" と聞かれる有様。
posted by EnglishMaster at 21:28| Comment(21) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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