2008年08月25日

Conventions and Treaties

さて、では久しぶりに真面目な話題を一つ。

先日訳していた文書(広報目的のもの)に、United Nations Convention on the Recognition and Enforcement of Foreign Arbitral Awards of 1958 なるものが出てきました。

早速様々なウェブサイトや文献をチェックして、どうやら「外国仲裁判断の承認及び執行に関する条約」が「通説」ならぬ「通訳」となっていることを確認。

"Convention"も「条約」になるのか、ふむふむ、と進んで行くと、その他にも2つほど違う"Convention"が出てきて、両方とも「条約」で当たりをつけて、なんとか「通訳」を探し当てました。

しかし、よくよく見ると、"bilateral investment treaty" という言葉も。"Treaty"は普通「条約」と訳してしまいますが、すでに「条約」を使ってしまったし、どうしよう、と思いました。

そこで、再び今回参考文献として使用した「国際ビジネス紛争の解決―訴訟・仲裁・ADR」を開いてみると、"investment treaty"は「投資協定」と訳されているではないですか。おおっ、では convention を「条約」、 treaty を「協定」と訳せば済むことではないか、と素直に喜んでしまいましたね。

しかし、この2つの違いは、一体何なのでしょう。

訳していた文章を見る限り、treaty は bilateral (二国間)という言葉によって修飾され、convention は multilateral (多国間)という言葉によって修飾されているのですが、単に二国間で結ぶものを treaty、多国間で結ぶものをconvention と片付けてしまっても良いものなのか、疑問が残ります。

また、このように解釈すると、convention は「条約」、treaty は「協定」と結びつけたことを正当化するのは難しくなってしまいます。二国間の Treaty of Mutual Cooperation and Security between the United States and Japan は「日米安全保障条約」と訳されていますし、EUの根幹を為す「ローマ条約」(Treaty of Rome)は多国間のものであるからです。

そこで、英語の法律用語の使い分けを指南してくれる、A Dictionary of Modern Legal Usage Black's Law Dictionaryを調べてみたのですが、後者では convention の項で明確に "a multilateral treaty" という定義と共に、例として"the Geneva Convention"(ジュネーヴ条約)が出ていました。

これですっきり?

では、ローマ条約の例はどうなのか、と今度は隊長に相談してみたところ、「それはフランス野郎の影響だろう」とバッサリ。

妙に納得してしまいました。

というわけで、一般的に二国間の条約には treaty、多国間の条約には convention が用いられており、訳語で使い分けが必要であれば線引きの場所はやや違ってくるが「協定」という言葉も可。

結局、時間をかけたわりにはあまり進歩していないような気がするのですが...

posted by EnglishMaster at 18:00| Comment(576) | TrackBack(2) | 翻訳論議 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

実は今、これをオフィスのコンピュータで書いています。

ホットメール等のフリーメールやミクシィのようなSNSはイントラネット経由でアクセスできないようになっているのですが、なぜかブログサイトは(今のところ!)ノーマークなのです。

ここ数週間、仕事が少ない時期である上に上司のビッグが休暇でいない状態なので、非常にです。

こんな状態でお給料をもらっていても良いものなのか、不安になるくらいです。

で、不思議なことに、暇を持て余して一日中グーグルで遊んだり、日経ビジネスオンラインで面白そうな記事を読んだりで潰してしまうと、非常に疲れるのです。

挙句の果てに、体が気温の変化についていけず、夏バテ状態に。
目が回るほど忙しければ決してバテたりはしないことを思うと、悔しいです。

そこで、少しでも生産的なことを、と長らく放置しておいたブログをアップデートすることにしたのです。

しかし、「小人閑居為不善」とは、本当に言い得て妙ですね。確かに、小人たる私は、暇でもろくなことができません。
本当は色々と自分の勉強をする、絶好の機会であるはずなのに...
posted by EnglishMaster at 17:07| Comment(146) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

漢検までの道のり(2)

一ヶ月も間に空いてしまいましたが、前回の続きです。

さて、前回書いたとおり、漢字検定は滑り止めに2級、母に付き合って準1級を受験してみることにしました。

勉強はほぼDSの漢検ソフトのみ。
DSを買う前に、一度漢字検定協会の『漢字必携 2級』を買ってあったので、真剣に机に向かう母に触発されて最初の数ページをやったのですが...挫折。
やっぱり手軽にやれるのが一番です。

DSの成績を見る限り、2級はよほどお酒を飲んだ後で無い限り、毎回20問中18問以上はほぼ確実に取れる状態。そこで、とにかく試験直前は準1級の問題ばかり解いていました。
なので、ソフトに収録されている準1級の問題はすべて潰していたのですが、逆に2級で「未出題」が残っていたのです。

それが見事に裏目に出て、試験会場で度忘れてしまった漢字が出題されて真っ青。
特に「殉職」の「殉」は、最後まで思い出せそうで思い出せなくて大変もどかしい思いをしました。

さらに、終了5分前ほどになり、解答用紙の端に、止め、はね、はらいなどがきちんとできていないと採点対象外となる、という注意書きを発見してパニック状態。DS相手だとこれが多少いい加減でも大丈夫だったため、かなり止めやはねのくべつが甘かったのですね。
仕方なく、慌ててはねるところは鉛筆で加筆して...終了。

2級でも危ない思いをしたということで、2級(朝一番)終了後、準1級(一日の最後)までの時間は必死に準1級範囲の四字熟語でDSの力試しに出題されていなかったものを見直していたのですが、こういう状態を「亡羊補牢」というのだな、という感じでした。

結局、手も足も出ない感じで、試験終了。

ただ、2級のように小学生がたくさんいなかったことがせめてもの救い?
(私が中学生で生意気にも英検や国連英検の上位級を受験したときの、周りの大人の気持ちが初めて分かりました)


これは、両方ダメだろう、と半ば諦めかけていました。


ところが、2級の方はちゃんと受かっていたのです!

試験終了間際に、姑息にも文字のはねる部分を書き足していた状態だったのに...

いや、DSは偉大だ!と痛感しました。

それに、たとえ滑り止めだとしても、2級に合格したのは嬉しいですね。
これで準1級も頑張ろう、という意欲も湧いてきました。

ただし、準1級となればDSだけでは不十分であることを思い知らされていました。
そこで、新たな対策です。

DSの漢検ソフトに収録されている『四字熟語辞典』の準1級配当四字熟語をすべて単語カードに書き出し、勉強する。

本や雑誌などの文章を読んでいるときに難しい漢字を目にしたら、単語帳に書き出す。


そして、まずは形から、という信念に従い、早速丸善で可愛い単語カード等を買い込み、勉強を始めたのです。
posted by EnglishMaster at 16:55| Comment(503) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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